グローバル補助金 留学レポート 林 陽香 (11月)
2020年12月07日
グローバル補助金奨学生
林 陽香
11月のベルギー
ベルギーも本格的に寒くなってきました。私の住む地域ではこの季節になると、5時には辺りは真っ暗になる時期です。11月に入り、ヨーロッパ全体でのコロナウイルス感染拡大に伴い、University of Antwerp でも全ての授業がオンラインへと移行しました。予定していたプレゼンテーションも全てオンラインとなり、緊張しいの私は少しホッとしていたところです。しかし月末ごろになって、もう今月が終わるのかと時の流れに驚いています。毎日普段通りに過ごしているつもりでも、一日中家にいると次第にだらけてきてしまうものです。
授業内容について
今月に入り新たなスタディデザインという授業が始まりました。私の専攻している疫学では社会での病気の広がりや原因となる要素を主に研究するのですが、その際に生じる様々な多要因が研究をより複雑なものにします。集団を扱う学問であるため、年齢や性別といった基本的な個人の特徴に加えて、時には個々の社会的地位や教育レベルまでもが絡んできます。こういった点を考慮しつつも、正確に自分の研究結果を導き出すために必要な研究デザインの基本的知識をこの授業で学びます。以前の専攻分野では化学や生物に基づく知識を応用することが主であったため、今学んでいることの全てがとても新鮮です。新しいことを学んでいるのだという実感が最も湧いてくる授業です。
加えて今学期スタート時から一番私の重荷になっていた Research proposal の授業が終わりに近づいてきました。初回から、「では、来週までになんでもいいから研究トピック考えて発表してくださいね!」という衝撃的な授業です。最初のプレゼンでは本当にうまくいかずに落ち込みに落ち込んだのですが、継続的に相談に乗ってくださる教授から、少しずつフィードバックをもらって成⻑してきているような気がしています。その度に思うのは、ベルギーの大学の教授陣は本当に褒めるのが上手だなということです。時に胃が痛くなる日もありますが、私のトピックの興味深いと思った点を言ってもらえた日には、また明日も頑張ろうと思えてきます。
地元ロータリークラブとの交流
また、受け入れ先のロータリークラブで本来予定されていた今月の定例会がコロナウイルス感染拡大のため、中止となりました。そこで自己紹介する予定だった私の方から挨拶ビデオを送らせていただきました。12月にはオンラインでのクリスマスディナー会が予定されています。日本の第3波感染拡大についてのニュースを耳にしました。クリスマス、正月とイベント続きの時期ではありますが、熊本の皆様もお体に気をつけてお過ごしください。