ガバナーについて-メッセージ・プロフィール
地区スローガンと具体的な取組み
2023年1月にアメリカ・フロリダ州・オーランドで開催された国際協議会において2023-24年度RI会長であるゴードンR・マッキナリー氏は「Create hope in the world(世界に希望を生み出そう)」と言う会長テーマを発表されました。マッキナリー会長はまずロータリーのビジョンに基づく行動が、これまで大きなインパクトをもたらして来たことを述べ、さらにそれを「継続」することが重要であると指摘しています。つまり「継続」とは以前のリーダーたちの良いアイデアをさらに前進させることであると述べています。継続すべきポイントとして、以下の5点を挙げています。①「ローターアクト」に力を与えると約束し、それを実行してきたこと、②メータ前会長そしてジョーンズ直前会長が積み重ねてきた「女児のエンパワーメント」プログラムを継続させ、世界の少女が強く成長できるよう支援すること、③「DEI」の取り組みを継続し、最高の人材、最高のアイデア、最高のパートナーシップを受け入れるオープンなロータリーにすること、④ロータリーの最優先事項である「ポリオ根絶」を追い続け、夢を実現するため、新たな緊張感をもって取り組むこと、⑤「ロータリー行動計画」を受け入れ、持続可能な変化を生むこと。これらを「継続」さらに「前進」させることで、ロータリーはさらに大きな賞賛を受けることになるのです。
次にマッキナリー会長は「今は歴史的なとき」であると指摘しています。一つはロシアのウクライナ侵攻によって、世界の平和が脅かされ、多くの人々が壊滅的な被害が受けていると言う事実です。そしてもう一つはコロナ禍の影響によって身近な人を失なったり、また社会的に分断・分裂されることで多くの人々が傷つき、メンタルヘルスの問題に直面していることです。ロータリーはこれまでも歴史の呼びかけに答えて来ました。そのようなロータリーの得意とするところを継続すると同時に、今の歴史的変化に対して、ロータリーはオープンで前向きに、粘り強く、果敢に、新たな取り組みを行う必要があるとして、「継続と革新の理想的なバランス」について言及しています。ここで「世界と自分自身の中に持続可能な変化を生む」と言うビジョン声明に焦点を当て、「平和の推進」そして「メンタルヘルスへの取り組み」を新たな課題としてクローズアップしました。
マッキナリー会長は「世界と自分自身の中に平和を築く」ための全てのロータリー活動の目標は、「希望を取り戻すこと」、「希望を生み出すこと」と気づいたと述べています。そして「平和とは希望が根づくための土壌である」とし、会長テーマとして「希望」に焦点を当てたのです。
マッキナリー会長はメタルヘルスを重視する利用を述べています。コロナウイルスによるパンデミック感染によって多くの身近な人が亡くなり、社会は分断されました。さらに悪いことに助けを求めること、特にメンタルヘルスの助けを求めることは弱さであると考えられています。助けを求める行動は決して非難されるべきものではなく、非常に勇気ある行動であり、幸せへの道を求めることはもっと勇気が必要なことです。
次年度の私たちの計画は、世界に平和をもたらし、紛争の影響を受けた人々を癒すこと、そして私自身の内面的な闘いと向き合うためにお互いと地域社会を支え、助けをもとめることに対する社会的偏見をなくすことです。「希望」こそが、世界に、地域社会に、そして自分自身の中に持続可能な良い変化をもたらす方法だと結論づけています。
「Create hope in the world(世界に希望を生み出そう)」
私の次年度地区テーマは「ロータリーは学び舎であり、また遊び場である」としておりました。私自身が感じているロータリーを非常にシンプルに表現することで、皆さんの記憶に残り、そしてロータリーの原点を再認識していただけることを期待し、あえてこのようなテーマとしました。しかしながら、国際協議会でのマッキナリー会長の講演を拝聴し、私は衝撃を受けたのです。ロータリーは行動しなければ価値がないことを痛感いたしました。まさに「世界を変える行動人」としてのスタートアップが必要であると確信したのです。そこで第2のテーマとして「そして今、ロータリーアクションは世界を変える」を追加しました。
マッキナリー会長は講演の冒頭で、「私達たちロータリーは、素晴らしく歴史的な年度の真っただ中にいます」と明言しました。今ロータリーは世界からの注目を集め、現在の期待をはるかに超えた可能性への道を示す機会がおとずれたのです。そのためには、これまでの業績を継続させ、さらに前進させることが必要です。実は2年前私がまだガバナーノミニーの時に作成したガバナー方針の第1項目には、「ロータリーのリセット」を掲げていました。紛争やコロナ感染拡大のため、世界の動きは停滞しています。ロータリー活動も例外ではありませんでした。多くのクラブで例会が休会やオンラインとなり、また地区での様々な研修会などもこれまでどおりには開催できませんでした。しかしながら、ロータリーは歩みを止めませんでした。そしてリセットすることで新たなステージを目指すべきであると私は考えました。マッキナリー会長の言葉も「ロータリーがさらに前進する」ことを力強く表現していると思います。ロータリーがこれまで取り組んできた経験と、これから持続可能な変化をもたらす力は、必ず世界を変えることになるのです。
私は以下の項目を地区の重点課題として掲げました。
以上、私のガバナー年度の地区スローガンとガバナー活動方針についてご紹介させていただきました。
現在国際ロータリーは時代の流れとともに大きく変わろうとしています。2017年に採択された「ロータリービジョン声明(私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な変化を生むために、人々が手を取り合って行動する世界を目指しています。)」により、世界を変える行動人としての活動が推奨されています。一方ロータリーには不変なこともあります。「ロータリーの目的」、「中核的価値観」、「四つのテスト」これらはロータリーの本質であり、決して変わらないのです。私たちは「原点回帰」しながら、かつ「未来変革」を目指す必要があるのです。私はガバナーとして2720地区ロータリアンの皆様とともに、素晴らしいロータリーの原点と未来を体感したいと思っております。どうか1年間宜しくお願いいたします。
- 氏 名
- 膳所 和彦(ぜぜ かずひこ)
- 所属クラブ
- 日田ロータリークラブ
- 職業分類
- 心臓外科医
- 生年月日
- 1952年(昭和27年) 3月31日
- 最終学歴
- 九州大学医学部大学院
- 勤務先
- 医療法人恒心会 膳所医院
- 勤務先役職
- 理事長
- 公職
- 日田市医師会議長(前会長)
- ロータリー歴
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- 1999年9月
- 日田ロータリークラブ入会
- 2018-2019年
- 日田ロータリークラブ会長
- 2019-2021年
- 地区危機管理委員会委員
- 2020-2021年
- 地区インターアクト委員会委員長
- 2021-2022年
- RI第2720地区 ガバナーノミニー
- 2022-2023年
- RI第2720地区 ガバナーエレクト
- その他
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- ポール・ハリス・ソサエティ