米山記念奨学会夏季研修会報告
2016年08月02日
地区米山記念奨学委員長
秋吉 実
7月23日、24日の両日、大分県杵築市の住吉浜リゾートパークで、米山記念奨学会夏季研修会が開催され、前田眞実ガバナー、岡村泰岳理事、赤山武興評議員、高山泰四郎ガバナーノミニーをはじめガバナー補佐の皆さま、そしてこの研修会の主役である米山奨学生、カウンセラー・世話クラブの皆さま、お手伝いをしてくれた学友、地区委員など総勢73名が参加して「友愛の橋をかけよう!」を研修会テーマに掲げ、多彩なプログラムで実施されました。
研修会は、前田ガバナーの点鐘で始まり、まず、委員長の私から研修会の趣旨説明をさせてもらいました。今年度は、「合同開催」を心がけて、早い段階から計画を立案し、最初の行事である4月9日に開催された「米山奨学生・カウンセラーオリエンテーション」は、熊本・大分の奨学生とカウンセラー・世話クラブの皆さまが、久しぶりに一堂に会して行われ、世話クラブ同士、近隣のクラブ、他県のクラブの関係者とのコミュニケーションがとれました。今回も引き続き、熊本・大分の関係者が合同で集まり、さまざまな体験を通して奨学生がカウンセラーや世話クラブの皆さまと、また、学友たちや私たち地区のメンバーとの信頼関係を深めてもらいたいというのが一番の趣旨です。同時にロータリーについて、米山の事業について、さらには自身の将来について考えてもらいたいと願っております。震災後初めてのプログラムでもありますので、お互いが「友愛の橋をかけよう!」という意識で体験してもらえれば、私たちが望んでいる信頼関係が構築できると期待しております。
研修会は、ガバナーアドレスと続き、前田ガバナーからロータリーについて、米山奨学生としての心構えなどお話しいただきました。
続いて基調講演は、ロータリー米山記念奨学会理事の岡村パストガバナーに「若者よ、悔いのない人生を!」と題して40分間、奨学生という立場だけでなく、日本に学びにきた若者として悔いのない人生を送ってほしいと、40分間熱く語ってくださいました。
続いて、わざわざ東京から駆けつけてくれた、元米山奨学生で現在東京米山友愛R.C.に在籍し、さまざまな分野でご活躍の林 志英さんに「米山奨学生として大切なこと」というテーマでお話をお願いしました。彼女ご自身が奨学生として心掛けていた素直さ、謙虚さ感謝の気持ち、そして卒業した後の報告と連絡がとても大切なことであるとお話しいただくと、奨学生や学友たちは大きくうなずきながらメモをとっていました。
続いて、大分の奨学生による5分間スピーチです。与えられたテーマに沿って有意義に5分間話すものや、準備不足で何を話したかったのかよくわからない奨学生もおり、カウンセラー世話クラブの皆さまも、卓話月間に向けて課題が見つかったようです。
次に、部屋を分かれて、カウンセラー研修会と奨学生研修会を開催しました。カウンセラー研修会では、私からあらためて世話クラブ・カウンセラー制度の重要性と役目や手続きについてお話をさせてもらいました。奨学生研修会は、よねやま親善大使のスチッタ・グナセカラ学友会副会長をはじめ、学友会から奨学生としての心構えや、学友会の活動への参加についてなど話してもらいました。
以上で予定のプログラムを終え、ロータリー米山記念奨学会評議員の赤山パストガバナーに一日目の講評をいただき、記念撮影を行い一日目の研修会は終了いたしました。
この後は、皆さまお待ちかねのバーベキューによる懇親会です。山下イチ米山奨学生選考副委員長率いる「米山ダンサーズ」(学友と奨学生が短時間の特訓を受け結成)のハワイアンや奨学生の歌や踊りで、これまでにない盛り上がりとなりました。その後も、スイカ割り、キャンプファイヤー、夜のミーティングで夜は更け一日目を終了しました。
二日目は、丘 清哉米山奨学生選考委員長の呼びかけで7時に集合して、ラジオ体操、散歩、朝食を済ませ研修会にのぞみました。
研修会二日目は、まず、赤山評議員による「米山記念奨学会の事業について」と題した基調講演から始まりました。ソウル国際大会で行われた「米山ナイト」や史上はじめて開催された「米山記念奨学会の分科会」についてご報告があり、米山記念奨学会の事業の目的や、米山奨学生として活躍し、卒業後は学友、国際的なリーダーと活躍して「母国と日本の懸け橋」となってもらいたいと奨学生たちに語っていただきました。
その後は、熊本の奨学生の5分間スピーチ、5グループに分かれて「米山奨学生と学友の役割と可能性」についてグループディスカッションを行い、代表者に討議内容を発表してもらいました。
最後は私から、二日間のまとめをさせてもらいました。基本的には有意義な研修会でしたが、新たな課題や問題も見つかり、私たち米山記念奨学会部門の委員12名が一致協力し、今後も米山記念奨学会の事業の充実と発展に努めてまいる所存ですのでよろしくお願い申し上げます。
二日間、研修会に携わっていただいた関係者の皆さま、誠にありがとうございました。