国際ロータリー第2720地区 熊本・大分

2001.9.11同時多発テロ直後の ニューヨーク・ロータリークラブ、例会に出席して20年過ぎた今

2021年10月01日

熊本水前寺公園RC
小糸 興紀

 

2001年9月11日、米国ペンシルベニア州ピッパー市の工場視察の帰途、ロサンゼルス行きのアメリカン航空11便とユナイテッド航空175便が乗っ取られた。両機はニューヨークの世界貿易センター(WTC)の北側と南側に突っ込んだ。それぞれ110階建てだったWTCは世界で最も高い建物で、米国の経済的繁栄の象徴とされています。
私は建築の仕事職業上、このビルに一時間後に見学に訪れ、このビルで解散し帰国の予定でありました。この様な突然の事故に遭遇し、一命を取り留め命拾いをしました。その為、帰国が大幅に遅れました。
ニューヨークの街でこのテロ事件に関連するいろいろな体験をいたしました。世界中からニューヨークに集まって来ている何千人もの人々が被害に遭い、20年たった今もなお犠牲者の捜索が行われています。
2021年9月11日は、跡地「グランド・ゼロ」で追悼式が行われ、遺族らによって犠牲者の名前が一人ひとり読み上げられ、黙祷が捧げられました。
2001年9月18日は、マンハッタンに本拠を置くニューヨークRCの例会に出席しました。この同時多発で被害を受けた人々、亡くなった会員、行方不明の人々のために祈る会が開かれました。

2001.9.11同時多発テロ直後の ニューヨーク・ロータリークラブ、例会に出席して20年過ぎた今

2001.9.18 ニューヨークRC 追悼例会

 

会員をはじめ牧師さん達が、このテロ後初の例会に出席し、祈りを捧げました。又、アメリカ国歌を歌い黙祷を捧げました。私はこのニューヨークRCの例会が荘厳な中にも和やかなムードであったことを大変感動した事を思い出しております。
ニューヨークRCは会員約120名の内45ケ国の人が集まっていました。この日のスピーチは、ハイチからやって来たピエール・レロング大使でした。大使はニューヨークRCの新入会員でした。大使はハイチが今日までどの様に発展したかの内容でした。今後ハイチの経済をより発展させるためにアメリカで活躍している実業家をはじめとする各国のロータリークラブのメンバーと交流を深めていきたいと結ばれました。
私もこの話しは大変感銘を受けました。
この日の例会には、最後に抽選会が行われて、景品の一部にハイチの民芸品が提供されました。
その時、例会場の外のニューヨーク・マンハッタンでは、戦争の状況下にありましたが、ロータリーの中ではその様な争いがあってはいけませんとのスピーチが大変印象に残っています。
このニューヨークRCには4人の日本人の会員がいました。職業はプロデューサー、会計士、日本の銀行や不動産関係でした。このような分野の方々が親しく近くに寄って来て会話をしてくれました。
ニューヨークで起こった不幸な出来事の中ではありましたが、私のロータリーの中で貴重な体験ができたと思っております。
最後に、米ブラウン大学の研究チームの推計で一連のテロは米史上最長の戦争で、バイデン米大統領で強引に幕が引かれました。一連の対テロ戦争の費用は20年間で約880兆円で90万人が犠牲になったとされています。この様な戦争は絶対あってはならないと思いました。

2001.9.11同時多発テロ直後の ニューヨーク・ロータリークラブ、例会に出席して20年過ぎた今

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