熊本第6グループIM開催報告
2023年02月15日
人吉RC
ガバナー補佐 延岡 研一
令和5年2月4日、熊本第6グループのインターシティーミーティングを人吉RC例会場の清流山水花「あゆの里」において開催いたしました。
2月の「平和構築と紛争予防」月間に合わせて、前陸上幕僚長(元西部方面総監)の湯浅悟郎氏をお迎えして、「我が国を取り巻く安全保障環境等」の演題での講演会を実施しました。
コロナ過の最中での開催であり、登録数の不安はありましたが、堀川貴史ガバナーにもおいでいただき、熊本第6グループ各クラブから約100名の登録をいただいての開催となりました。
昨今の中国の覇権主義的な行動に北朝鮮の核武装強化と我が国にとって戦後最大の安全保障上の脅威となっており、その中での昨年2月にロシアによるウクライナのロシア領土化と言ってもいい侵攻が勃発し、西側諸国を巻き込んだ大規模な戦争となりつつあり、出口が全く見えない状況になっています。
ロシアのウクライナ侵攻が飛び火するのではないかと、国内外で台湾有事の危機が現実のものとして捉えられています。
そのような現状を踏まえて、軍事外交の観点から「ロシアのウクライナ侵攻の考察」「我が国を取り巻く安全保障環境」「陸上自衛隊の取り組み」の三部構成で講演をして頂きました。
国家間での大規模な戦争が起こりうること、ロシアのウクライナ侵攻失敗の両国から見た要因、我が国は中国、北朝鮮、ロシアといった強大な戦力を持った国に囲まれていること、戦争を未然に防ぐためにも日米同盟を基軸としつつも防衛力の抜本的強化や情報・サイバー・宇宙といった新たな分野への取り組みの緊急性、米国をはじめとする西側諸国との将官レベルでの軍事外交や共同訓練、自衛隊が行っている平和構築活動等について理解を深めることができました。
講演後も多くの質問がありましたが、私見という前提で、ひとつひとつ丁寧に説明をして頂きました。
この国が平和であってこそ、外に目を向け「平和構築と紛争予防」への取り組みができるのであり、そして、この国の平和はこの国民の手によって守らなければならないということを再認識させていただきました。
講演会後は会場を移して懇親会を開催、堀川ガバナーに来賓あいさつをいただき、会員間の交流を図ることができました。