宮司さんと一緒に坐禅(天草中央RC)
2023年04月24日
天草中央RC
野上 茂樹
今年の職場訪問は、会員(お寺様)の協力を得て、「坐禅例会」を実施しました。
会場は五和町二江から雲仙普賢岳を望む山腹に建つ曹洞宗の禅寺、東雲寺です。
曹洞宗寺院(修行道場)では一日の生活を鳴らし物により行うそうでその種類、回数、打ち方等により山内の僧侶が動かれるそうです。本、坐禅例会もその作法にのっとり鐘を3回鳴らして坐禅(止静)が始まりました。
着座の仕方を学び手を組み姿勢を正し呼吸を整えると、そこから静かでとても厳かな時間が流れてゆきます。聞こえるのは鳥のさえずりと時折響く警策(背中を打つための棒)の音だけです。
曹洞宗の坐禅は、「黙照禅」と呼ばれ身と呼吸と心を調えひたすら坐禅を行じることを旨となすそうで「只管打座(只、座ることだけが目的そのもの)」だそうです。
ここ数年のコロナ禍で思うような活動が出来ず、ストレスがたまっていた会員も、静かな坐禅の時間に心清らかになれたのではないでしょうか?
心を無にして聞く「説教」は、自然と染み入り。「洗心」の教えも素直に心に響き。最後の鐘(放禅鐘)で坐禅例会が終わりました。
今年の本クラブの会長は宮司です。神職の衣装に身を包んだ会長がお寺様で挨拶や坐禅をする景色がとても素敵に見えた例会でした。
天草では毎年、桜の季節に、神教・仏教・キリスト教の導師が一堂に会して戦没者の御霊を慰め鎮魂の祈りをささげる招魂祭が行われます。
「宮司さんと一緒に、坐禅」・・・天草だからこその風景だと目を細めたのは、私だけではないはずです。