グローバル補助金 留学レポート 林 陽香 (2月)
2021年03月02日
グローバル補助金奨学生
林 陽香
2月レポート
今月は積雪から始まりました。ヨーロッパの冬景色はとてもきれいで、以前北海道に住んでいた時とは全く違う雰囲気を楽しむことができました。
(写真:アパートの裏庭)
とはいえ、次の週には18度まで暖かくなったりと、今年の気候は例外のようです。他国でも今冬の異常気象に関するニュースをたくさん耳にしました。日本でも例外ではないかと思います。
二学期開始
いよいよ 2 月の第二週から二学期が開始しました。今学期からキャンパスの授業も少しずつ始まり、少しずつ思い描いていた留学生活に戻りつつあります。夏に始めるインターンシップの受け入れ先を探しつつ、より詳細な研究トピックに触れながら修士論文の研究テーマを熟考していく期間となります。授業内容としては、データ解析の専門科目、定質研究のメソッド、分野別のトピック、引き続き研究デザインを深掘りする授業などが主にあり、それに加えて職場訪問があります。より実践的な方向に進んでいきながら、自分の分野に応用できる知識を身につけていく予定です。今週やっと初めての直接ディスカッションの授業があり、初めて他の学生たちとオフラインで討論することができました。4人まで集まることが認められているため、今学期は例外的に少人数グループかつ、今学期はメンバーチェンジなしで最後まで同じグループで行う予定です。少々の制約はありますが、1学期に比べると非常に活発な議論ができて、私も満足しています。
偶然、同じグループになった学生の中に、かつてのグローバル奨学金奨学生の方がいました。ベルギー人の彼はケンブリッジ大学に留学していた頃、奨学金をいただいていたようで、ロンドンのロータリークラブにお世話になっていたようです。こんなに近くにロータリー関連の学生がいることに驚くとともに、心強く思います。
ベルギーの現状
先月のレポートで書きましたように、すでにベルギーでのワクチン接種は進んでおり、間もなく一般向けのワクチン接種も優先順に始まるかと思います。先日、ヨーロッパの変異株を追ってデータを解析している研究グループのウェビナーに参加しましたが、やはり変異株の広がりは国境間の行き来や入国時の隔離規定などに深く関わっているようです。一方でワクチンの導入や経済状況から、3月末にはベルギーで多くの規制が解かれると見られています。
今月ベルギーでは、EU外の学生に卒業後もビザの延⻑を認めるよう法改正することが発表されました。他のヨーロッパ諸国の多くでは現地で就職先を見つけるためにビザ延⻑を認めることが普通なのですが、昨今の留学生数の伸び悩みを受けてベルギーでも認められることとなりました。より多くの日本人がベルギーへの留学を検討することにつながるかと思います。