グローバル補助金奨学生中間報告 垣野 星(第6回)
2021年04月26日
2020 ~ 2021年度 グローバル補助金 奨学生
垣野 星
第6回 中間報告書
1. 基本情報
カウンセラー(派遣側) | 林明様(熊本江南ロータリークラブ) |
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カウンセラー(受入側) | Jun Nakamura(RID3350 Buengkum R.C) |
教育機関 | Mahidol University(Thailand) |
専攻分野 | 公衆衛生学(MPH取得) |
2. 学業面での成果
1月から始まった2nd semesterも終わりに近づいてきました。毎日毎日プレゼンテーションの課題があるため、グループワークやスライド作成に大忙しでした。他国の学生とのオンラインミーティングは時差があるため、授業が終わった後や夜にやるとなると日本時間では遅めになるので少し大変でした。なんとか2週間、毎日23時から1時もしくは2時までのミーティングを乗り越え、無事にグループワークのプレゼンテーションを終わらせることができたのでほっとしています。
また、授業を受けながら修士論文にも取り組んでいます。今回は、高齢者介護施設における介護士さんの薬剤耐性菌に対する感染対策とそれに影響を与える要因をテーマに研究を進めています。病院の感染管理室で勤務をしていた時、多剤耐性菌サーベイランスを通して、持ち込みでの多剤耐性菌の検出率(入院期間に薬剤耐性菌をもらったのではなく、院外で薬剤耐性菌に保菌もしくは感染した可能性が高いということ)が年々少しずつ増加しているのに問題意識を持ち、介護施設で重要な役割を担っている介護士さんたちの薬剤耐性菌に対する意識はどうなっているのだろうかと疑問に思ったのが、このテーマにしたきっかけです。薬剤耐性菌感染拡大を防ぐためには、病院の中だけ感染対策をしっかりすればいいのではなく、介護施設、農業、畜産業なども含めて地域全体で取り組む必要があります。まずは介護士さんの薬剤耐性菌に対する意識を明らかにし、介護施設における感染対策に貢献できればと思っています。オンラインで担当の指導教官とコミュニケーションをとりながら初めての修士論文は正直不安ばかりですが、なんとか形にしたいです!
オンライン授業にてディスカッションしている様子