グローバル奨学金報告書 川原 瞳(2021年6月)
2021年07月09日
グローバル補助金奨学生
川原 瞳
マンチェスター大学への大学院留学開始も残すところあと2ヶ月となりました。
最終報告書の作成も完了し、留学もいよいよ佳境に入ってきました。大学院では、最後のプロジェクトが始まり少し慌ただしくも充実した毎日を送っています。
最近、ニュース等でサッカーのフランス代表選手が日本人スタッフに対して差別的発言を行ったことが取り上げられて話題になっていますね。今回は、そのことについての私の考えや、日本人、アジア人としてイギリスに住む中で私が感じたことを少し書きたいと思います。今回の件は正直ショックでしたし、彼らの行動は擁護できるものでは無いと思います。そして、こういった一部の人の行動で、海外に行くのが怖くなったり、外国のことが嫌になったりした人がいたら、それはすごく残念なことです。日本にずっと住んでいた時は気が付きませんでしたが、人種差別は意外とどこにでもあります。以前はあまり気がつきませんでしたが、目を向けてみると日本でも外国人に対する差別があったり、海外でも異なる人種や国籍に対して差別する人がいたりします。ただ、それを許すのではなく、こうした機会にもっと差別に反対する声をあげることが大切だと感じました。
また、全員がこういう人ばかりではないということも分かりました。どこにでもこういう幼稚なことをする人は一定数いるし、逆に、それを幼稚だと言って指摘してくれる人も多くいることを今回の件で再確認できました。
今回の彼らの行動は、ロータリー理念にも反していたと思います。特にロータリー四つのテスト「好意と友情を深めるか」という点に関して、彼らは、日本とフランスの間に築かれてきた好意と友情を壊しかねない行動をとったと言えます。もし、彼らがロータリアンのように、他人を思いやる気持ちを大切にし、自分の行動が周囲に及ぼす影響を考えることができていたら、今回のようなことは起こらなかったでしょう。
今後も、ロータリーの理念を大切にしながら、周囲に良い影響を及ぼすことのできるように、日々精進していきたいと思います。