グローバル補助金奨学生中間報告 木村 真琴(第6回)
2022年04月01日
2021 ~ 2022年度 グローバル補助金 奨学生
木村 真琴
第6回 中間報告書
1. 基本情報
カウンセラー(派遣側) | 林 明 様 ロータリー財団副部門長(熊本江南RC) |
---|---|
カウンセラー(受入側) | Rajiv Sabharwal(R.C of LONDON) |
教育機関 | University College London |
専攻分野 | 平和構築と紛争予防 |
2. 学業面での成果、状況、予定等
先月も触れたが、新しいInternational Humanitarian Law (IHL: 国際人道法)の授業に特に苦戦している。授業の4週5週目には、Military Objectives (軍事目標: 戦争中に、いつ、どのようなものを対象に軍事攻撃を行って良いかと言うトピック)について取り扱った。アフガニスタン戦争時に、実際アフアニスタン政府に法的アドバイスを行っていらっしゃった教授の方に教えていただき、UCLの特権を深く感じている。5週目にはMilitary Objectiveに絞ったケーススタディとして、イスラエル/レバノンの紛争についてプレゼンテーションをした。2月後半には、ロシアのウクライナ侵攻が始まり、不運ではあるが、IHLを学習する非常に興味深いタイミングとなってしまった。IHLを学習しているからこそ、ロシアの攻撃がいかに無差別的で、IHLが重要かを痛感することができた。特にはじめは、IHLがMilitary Objectiveを攻撃することを許容している、すなわち戦争を許容している?と言うように不自然さを感じることがあった。しかし、IHLは “戦争はしてはならない”と言う理想より、”現実的”に戦争と言う問題に取り組んでいる。現在の人類レベルでは戦争は避けられないと言う現実を受け止め、戦時中いかに市民を保護して行くかを重く考えているのだと分かった。
3. 受入ロータリーとの交流
2月7日にRotary Club of London主催の “Burns Supper” に参加した。スコットランドの詩人Robert Burnsを祝う夕食で、詩を読んだりスコットランド民謡を楽しんだりした。テーブルにはカウンセラーのRajivさんと奥さん以外知った人がおらず、初めは緊張したが、だいぶん慣れてきたもので、こちらでいえば “socialize” 社交的に色々な話ができるようになり自信にもなった。10月の地区大会で仲良くなったスカラーの友人とも久しぶりに再会できた。
(スコットランドダンスのパフォーマンス)
4. その他(留学先での出来事等)
友達と学生バーで集まる機会があった。エクアドル、チリ、メキシコ、ポーランド、イタリア、コロンビア、シンガポール、ペルー、インド、マケドニア、中国からのの友人が写真に写っているが、これ以上にUCLにはたくさんの国から学生が集まっていて非常にインターナショナルな環境である。友人には非常に恵まれており、非常にありがたく感じている。