ロータリー財団奨学生中間報告 田添敦也(第15回)
2023年08月04日
2021 ~ 2022年度 グローバル補助金 奨学生
田添 敦也
第15回 中間報告書
1. 基本情報
カウンセラー(派遣側) | 前田 祐志様 宇城RC会長(宇城RC) |
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カウンセラー(受入側) | Judith Page(R.C of North Melbourne) |
教育機関 | University of Melbourne |
専攻分野 | 地域社会の経済発展 |
2. 学業面
ついに大学院生活で最後となるセメスターが終わりました。集大成ということもあり、最後の1〜2月は、本当の意味で「追い込み」をかけるような生活で、常に課題・インターンシップのことを考えて生活していました。精神的にも肉体的にもキツかったですが、何よりやりがいを感じて、日々取り組めたことは、何よりの成長の証かと思います。
前回の報告書でも少し触れた通り、今期はファイナルアサインメントとして、送金が貧困に及ぼす影響と、気候変動のジェンダー化されたインパクトの2つのエッセイ課題に取り組みました。送金とは、海外に出稼ぎに来ている移民が自国にいる家族や親戚にお金を送ること、もしくはその送るお金そのものを指します。この送金に関しては、貧困削減にはポジティブに影響するという結論は、ほとんどの研究結果も同意しているものの、どのような貧困層に届くのか、貧困をどれくらい削減できるのかという点では、意見が分かれている部分です。そこが面白い部分だなと思い、今回リサーチするに至りました。特に、批判的な意見としてよく言われるのは、そもそも出稼ぎに出るような人たちは、比較的に裕福なそうであることが多いため、最貧困層には届かないのではないかというものです。しかし、個人的に色々な論文を読んで、リサーチした結果、最貧高層に届く場合も多いため、貧困の深刻さを縮小するのにもいいのではないかということを思いました。
気候変動とジェンダーに関しては、一見関係の無さそうな2つのトピックですが、海外ではとても熱心に研究されている分野の1つです。気候変動は、女性のほうが大きく影響されやすいということはよく言われますが、リサーチしながら本当にその通りだと言われました。気候変動による、発展途上国など、いまだに伝統的な家庭内の序列がある場所では、水・食糧不足があって真っ先に栄養不足になるのは女性です。さらに、そういう家庭では、主である男性なしでは、外出が許されず、自然災害が起きた時に、犠牲になりやすいです。一番の問題は、そういう気候変動・自然災害対策に女性の意見が組み込まれていないことだと思います。日本では馴染みの薄い問題ですが、世界中の国が協力して、ジェンダーを意識しながら取り組むべき問題なのかもしれません。
インターンシップの方も無事、全ての勤務時間を終えることができました。学校の課題と両立しながら、インターン業務をこなすことができたのは、大きな自信になりました。テロリズムという今まで踏み込んだこともなかった領域でしたが、たくさんのことを学習し、NGOがどのように機能しているのかを知ることができたのは、大きな財産になったと思います。
3. 受入ロータリーとの交流
今月は、前期までリーダーを務めていたSainabさんの人気が終了し、新しくリーダーとなったHerbsonさんの任命式がありました。Herbsonさんは、ほぼ毎回のミーティングに参加し、みんなからの信頼も厚い方なので、より一層盛り上がるかと思います!ちなみに写真は、Herbsonさんと僕です。
この任命式で配られていた資料の中でも、少し僕に関する紹介が載っていたのは、嬉しいながらも少し恥ずかしかったです笑
4. その他
中間報告書としての提出は、今回が最後になります!今まで読んでくださり、ありがとうございました!この2年間のレポートを通して、各レポートを読みながら、僕の成長を一緒に感じていただけていたのであれば、嬉しいです。
本当に素晴らしい機会をいただけたこと、心から感謝します。これからもロータリー財団の名前に、恥じぬよう精進していきます。