ロータリー財団奨学生中間報告 李民樹(第1回)
2023年11月13日
2023 ~ 2024年度 グローバル補助金 奨学生
李民樹
第1回 中間報告書(10月レポート)
1. 基本情報
カウンセラー(派遣側) | 増田 隆二様(人吉ロータリークラブ理事) |
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カウンセラー(受入側) | Dârini Vedarattiname様 (Rotary Club of London) |
教育機関 | London School of hygiene and Tropical Medicine |
専攻分野 | 疾病予防と治療 |
2. 生活のセットアップ
2023年9月上旬に渡英し、10月からの授業に向けて1か月ほど生活のセットアップを行った。主に携帯電話の契約や銀行口座開設、NHS登録などを行ったが、特に家探しには大変苦労した。というのも、細かい理由はさておき、現在のロンドンの賃貸物件市場は少ない物件を多くの人が求めあう状況にあり、かなり競争率が高い。民間会社で家を探したが、物件の内覧に向かっている最中に入居が決まってしまうこともあった。また家賃も相当に高額であり(感覚的に東京の2倍)、円安の現在私には大変つらいものがあった。たまたまロンドンで出会った日本人の方にも助けていただきながら、何とか家を決め、入居することができた。入居したころには10月の中旬になっていた。
3. 学業面
9月末に大学のWelcome Week(日本でいうオリエンテーションのようなもの)が終わり、10月より本格的に授業が開始となった。私のコースはMSc Control of Infectious Diseasesという世界の感染症対策に特化したコースで、学生の数も30人程度と他と比較しても少ない。そのため学生同士が仲良くなるのも早く、コース開始後早速みんなで飲みに行ったりした。肝心の学業はというと、10月から12月までのTerm1には疫学応用、感染症学、基礎統計、医療経済学導入の授業を受講している。講義の内容はある程度理解できるものの、授業の後の演習(このパターンが多い)でネイティブとのディスカッションとなるととたんに話に付いていけず、やはり英語で苦労している。しかし大学の授業のほとんどは録画され、事後にも見ることができるようになっているので、英語に自信がない人でもある程度学習効果を得られるよう工夫されているように感じる。毎日の授業についていくのはやはり大変ではあるものの、クラスメイトとも打ち解けながら、毎日楽しくやっている。
大学での講義の様子
4. 受け入れクラブとの交流
100年以上の古い歴史を持つRCLに受け入れてもらい、クラブの例会やロンドン地区全体の奨学生の集まりに参加したりした。受け入れクラブの担当者の方もとてもサポーティブで、家探しに苦労していた時も様々な情報を提供してくれた。また同じような立場の日本人奨学生の方々とも知り合うことができ、今後少しずつ仲良くなれたらと思っている。ロータリー関連の様々なイベントや食事への招待をいただくことが多く、勉強もあるため全てに参加できず心苦しいが、様々な人達と交流を持てるチャンスを得ることがロータリーの奨学生になることの1つの大きなメリットであると強く感じている。
地区のグローバル補助金奨学生達
RCL例会にてDâriniさんと