国際ロータリー第2720地区 熊本・大分

ロータリー財団奨学生中間報告 李民樹(第4回)

2024年02月14日

2023 ~ 2024年度 グローバル補助金 奨学生
李民樹

 

第4回 中間報告書(1月レポート)

1. 基本情報

カウンセラー(派遣側) 増田 隆二様(人吉ロータリークラブ理事)
カウンセラー(受入側) Dârini Vedarattiname様 (Rotary Club of London)
教育機関 London School of hygiene and Tropical Medicine
専攻分野 疾病予防と治療

2. 生活面

ロンドンで新年を迎え、2024年が始まった。街はクリスマスムードも終わり、短い日照時間と寒さで少し寂しい感じがし、どこか鬱々としている雰囲気がある。私の方は全く問題なく、同級生の日本人達や外国人の友達と新年会などをし、楽しく過ごしている。韓国人の同級生に誘われて老舗パブに行った。元々古い銀行があったところを改築して作られているパブで、おしゃれな雰囲気があり、とても良いパブであったので、もしロンドンに来る予定の方がいらっしゃれば、ぜひおすすめしたい。引き続き体調に気を付けて、楽しいロンドン生活を満喫したい。

同級生との新年会にて

 

ロンドンの老舗パブ「Old Bank of England」にて

 

3. 学業面

年明けに1学期の科目の試験が終わったのもつかの間、2学期前期に入り新しい授業がスタートした。今回は医療経学評価手法と疫学のための統計学を受講したが、2つとも非常に難しく、結果的に大変苦労した。医療経済評価手法は新薬導入に関するコストパフォーマンスをマルコフモデルを用いて推定・計算し、複数のsensitivity analysisにてその不確実さを評価し、2,500 wordsのレポートにまとめるというものであった。解析のためにExcelでマクロを使用して大量の計算やシミュレーションを行う必要があり、英語ネイティブ達でも苦労する学生が見受けられた。私の場合はグループに恵まれたのと、同じ科目を受講していた日本人学生と協力しなんとか乗り越えた。終わってみると、非常に難しい内容ではあったが、医療経済学に関する論文を読んで理解できるようになっており、大変有意義な講義であった。2つ目の疫学のための統計学もSTATAという統計ソフトを用い、専用コマンドを入力しながらMantel-Haenszel法を用いた層化解析やロジスティック回帰分析を用いた多変量分析などがテーマのレポートを書き上げた。今まで自分がいかに統計学的指標を理解できていなかったかがよくわかり、こちらも大変勉強になった科目であった。ちなみに1学期の4科目の結果が戻ってきて、4つのうち2科目で最高グレードの5を取得できたことは大変良かった。引き続き2学期後半の感染症数理モデルと感染症疫学の科目も頑張りたい。

 

4. 受け入れクラブとの交流

1月はロンドンロータリークラブの活動にお誘いいただいていたが、授業との折り合いがつかず、参加が叶わなかった。やはり平日の昼間の時間帯はなかなか時間的に厳しい。土日にある活動やイベントなどは積極的に参加していきたい。

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