ロータリー財団奨学生中間報告 井本 望(第5回)
2024年04月01日
2022 ~ 2024年度 グローバル補助金 奨学生
井本 望
第5回 中間報告書(2024年2月1日 ~ 2024年2月29日)
1. 基本情報
カウンセラー(派遣側) | 米澤 哲也 様(宇佐ロータリークラブ) |
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カウンセラー(受入側) | Georgina Reed(R.C of Brighton & Hove Soiree) |
教育機関 | University of Sussex |
専攻分野 | 平和構築と紛争予防 |
2.学業面での成果,状況,予定等
春学期の授業が本格的に始まり、予習に追われる忙しい日々が再び戻ってきました。とは言え、怒涛の秋学期を既に経験したことから、今学期は精神的な気持ちの余裕が出てきており、毎回の授業に落ち着いて臨めている気がします。
春学期は週に3科目の授業が入っています。うち1科目は人類学科の必修科目「人類学的研究方法」(2時間/週)です。人類学の研究方法の特徴である質的調査に関して、フィールドワークや参与観察、民族誌学的インタビューの方法論を中心に学んでいます。
他2科目は選択科目で、私は「現代世界における児童期と青年期」(3時間/週)および「知識・権力・抵抗」(3時間/週)を選びました。前者は子どもの人類学で、子どもに関わる社会的課題に関して当事者である子どもたちの視点・世界観を軸に紐解いていくアプローチは非常に斬新で大変興味深く、本授業は毎回楽しみでなりません。
後者では人類学の各種理論について社会学的・哲学的理論を交えながら(フーコーのパワー理論等)学びつつ、学生間のディスカッションを通して理解を深めていく感じです。毎週提示される論文自体がセオリーヘビーで難しいのですが、社会人類学を修める上で避けて通れない道ですので、頑張りたいと思います。
コースメイトと共にインタビューの課題に取り組む様子
3.受入ロータリーとの交流
2月24日(土)、MentorであるAnnitaにお誘いいただき、Hever Castle & Gardensへ行ってきました。場所はブライトンとロンドンのちょうど中間辺りで、Kent州内に位置し、車で1時間程で着きました。ヒーバー城はイングランド王ヘンリー8世の2番目の王妃でエリザベス1世の生母であるAnne Boleynが幼少期(16世紀初頭)に過ごした城です。城内および広い庭の散策、クリーム・ティーなど、ゆったりと良い休日を過ごすことができました。また、道中にはイギリスの田舎の田園風景にも癒され、帰路、田園風景の先に広がっていた夕焼けは天気も手伝って格別の美しさでした。連れて行ってくれたAnnitaにはいつも本当に感謝しています。
ヒーバー城
Annitaと城前にて
敷地内の様子