ロータリー財団奨学生中間報告 松本 冴未(2018年6月1日)
2018年06月08日
2017-2018 年度グローバル補助金奨学生
松本 冴未
2018年6月1日
ケンブリッジ大学MBA月間レポート 7
6月になり、クラスメイト208名全員で過ごす最後の月となりました。実質、残り2週間のみの授業となります。今回のレポートでは、課外活動で参加した運動会、授業の一環で訪れたランドローバー工場見学、夏の取り組みについてまとめます。
MBA運動会
5月12日から3日間、学校対抗の運動会がフランスで行われました。ヨーロッパと中国にある13のビジネススクールが集まり、20種目ほどのスポーツを通じ競いました。日本でもなじみ深いサッカーやバスケットボールをはじめ、クロスカントリー、ラグビー、ドッジボールなどが種目です。私はフュージョンダンスとよばれる種目に参加し、サルサとボリウッドダンスを10人チームで披露しました。ケンブリッジの総合結果は、宿敵オクスフォード(1位)に負けて、準優勝をいただきました。ダンス単体では銅メダルをもらいました。直前まで振り付けの変更や、負傷メンバーの交代を繰り返すなど、予期せぬトラブルが多々ありましたが、スポーツを通じ友情を深めたよい思い出となりました。
MBA運動会にて
ランドローバー工場見学
オペレーション管理の授業の一環として、バーミンガムに位置するランドローバー(英国自動車メーカー)の工場見学を実施しました。トヨタ自動車工場の製造過程を参考に設計されており、ロボットと空間をうまく使い、効率よく製造できるよう工夫がされており非常に驚きました。工程の80%が機械化されていますが、品質管理は人の目でしっかりされている点、欠陥品を出さない努力、事故を起こさないための管理手法など、日本らしさが多々反映されており非常に参考になりました。同時に、単純作業の繰り返しになりがちな業務内容の中、従業員のモチベーションを維持させるとりくみなど、「人」の感情を大事にすることも重要と感じました。この工場ではうまくこの点を管理しているように見受けられました。例えば、定期的に従業員へ賞状を与えるなどです。日本でもあたりまえに行われていることでしょうか。これから工場見学の気づきをもとに、プロセス管理について分析をおこないます。結果をグループレポートにまとめ教授へ提出する予定です。
夏の個人プロジェクト
7-8月の2か月間は個別プロジェクト期間です。インターン、起業研修、個人プロジェクト、シックスシグマ資格取得、プライベートエクイティキャンプの中から各自選択します。比較検討の結果、私はアフリカで個人プロジェクトをすることにしました。具体的には、マラウィのNPO法人を通じ、地元のスタートアップへアドバイザリーを行います。ブロックチェーンという技術を用い、農業データをビジネスに活用できるようにするプロジェクトでして、非常に面白そうです。マラウィは最近までアフリカの中でも最貧国の1つでしたが、10年ほど前に政治体制が安定した後、農業を基盤とした経済発展が進んでいます。なお、今回選択にあたり、国際機関でのインターンも検討したのですが、途上国の現場で経験を積むことを優先したくNPO法人を選びました。テクノロジーを用い、貧しい地域の貧困緩和を加速化することが私のミッションなため、今回この機会をいただけたことに感謝しています。
アフリカビジネス学会の様子