ロータリー財団奨学生中間報告 川合 菜月(第3回)
2018年11月22日
2018-2019 年度グローバル補助金奨学生
川合 菜月
こんにちは。英国ウェストミンスター大学院で国際公衆栄養学を学んでおります、川合菜月です。
先日サマータイム期間が終了したロンドンでは、16時ごろから日が沈み始め、夜が日に日に長くなってきています。ロンドンの冬がいよいよ始まったなと感じながら過ごしています。
それと同時に、ここ数週間は毎日どこかのストリートでクリスマスの点灯イベントが開催されています。
私の最寄りの道、Marylebone high streetには、イギリスのロックバンド「ザ・フー」のロジャー・ダルトリーが来て点灯式を行うなど、賑わいを見せていました。
さて、3度目の今回のレポートでは、先月行われたRotaryロンドン地区年次会議への参加及び受け入れクラブでの卓話、また大学院の授業の様子につきましてご報告させていただきます。
1.District 1130 Conference 2018
10/19-21の週末、イギリス南部の街ボーンマスにてロンドン地区年次会議が行われ、ロンドンで学ぶ奨学生27名も招待していただきました。
壇上で紹介いただいた際には、トルコ出身の奨学生が母国への想いを綴った自作の歌を披露しました。
今年の奨学生はアメリカ、日本、トルコ、カナダ、フランス、イタリアのロータリークラブより派遣していただいており、会議の空き時間に皆で海を見に行ったり研究や将来の話をしたりと、交流を深めることができました。
会議には、ロータリークラブと関わりを持つ団体がロンドン内外から訪れ、活動や歴史についてお話を伺いました。その地域のために、人のために、と活動される方々のお話を伺いながら胸が熱くなる瞬間が多くあり、この場に参加させていただけたことをとても嬉しく思いました。
2.例会での卓話につきまして
隔週水曜日に行われる例会の中で時間を設けていただき、同じく本年度奨学生としてロンドン大学衛生熱帯医学大学院にて公衆衛生学を専攻しているアメリカ出身のKateさんと共に卓話をさせていただきました。
私は、8月に中津のロータリクラブでお話しさせていただいた学業、経歴などの内容に加え、地元大分県の魅力についてもお伝えしました。残念ながら卓話開始前に大分県について知っているか聞いたところ、誰も手が挙がらなかったのですが、温泉、宇佐神宮のことなど、プレゼンを通じてたくさんの魅力をお伝えできたと思います。短い時間でしたが、半数以上の参加者から質問もいただき、興味を持って聞いていただけたことがとても嬉しかったです。
3.大学院の学業につきまして
第一タームも半分が過ぎ、最初は途方に暮れそうだった課題やリーディングへの対応も少しずつ慣れ、楽しめるようになってきました。先日は、公衆栄養分野に関する政策やガバナンスについて学ぶ授業「Policy and Governance for Public Health Nutrition」にて、初めてのプレゼンを行いました。このプレゼンは栄養政策に関わる組織、団体のステークホルダーについて分析を行ったもので、わたしは緊急栄養支援の活動を途上国で行う団体について発表しました。
また、各国の保健分野の政策やシステムが正しく機能しているのかを、保健指標を分析しながら評価、考察し皆で議論を行う時間もあります。医療システムのモデルとして多くあげられるのはやはり日本で、医療先進国から来た身として意見を求められることも多く、終始気を張って過ごしています・・・。
先週は、各個人が与えられた国を効果、効率、平等性、という視点から10分で分析して評価するという課題がありました。わたしが渡された国は中央アフリカ。“グローバル”な公衆栄養学というコース名通り、幅広い国の知識が求められ、またその国出身のクラスメイトから話を聞く機会があるなど、日々たくさんの刺激を受けています。
4.今後の予定につきまして
来週は受け入れクラブであるRotary Westminster Internationalの方々から例会に招待していただいております。12月の初めには、ロンドンのロータリークラブ全体でクリスマスパーティーを企画していただいております。また、年末には大学院で初めてのテストも控えています。まだまだ周りに追いつけない部分も多いので、早めに対策を進め、清々しい気持ちでクリスマス休暇を迎えたいです。