ロータリー財団奨学生中間報告 川合 菜月(第4回)
2019年02月21日
2018-2019 年度グローバル補助金奨学生
川合 菜月
昨年秋より、英国ウェストミンスター大学院で国際公衆栄養学を専攻しております、川合菜月です。
今年初の報告書を提出させていただきます。
お正月よりもクリスマスを祝う文化の強いヨーロッパでは、なかなか年末年始の雰囲気を感じることができなかったのですが、新年ということで気持ちを新たに学業に取り組んでいきたいと思っております。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
今回のレポートでは、前期のまとめと修士論文について、また今後の予定等もご報告させていただきます。
1.前期(Term1)を無事に終えることができました。
イギリスの大学院は2学期制になっており、9~12月の前期(Term1)の成績が先日出揃いました。
初めての海外大学院、慣れない生活等、慌ただしく毎日を過ごしていた前期でしたが、不安だったテストにも無事に合格し、全ての単位をいただくことができました。
渡英した当初は、憧れていた環境で勉強できるだけでも幸せで、それと同時に授業中発言できなかったり、英語の面で苦労したりと、なかなか先が見えない状況でしたが、単位取得を得て、この場に認めてもらえたという嬉しさを実感しています。
気を引き締めて、Term2の勉学に励んでまいります。
2.修士論文のテーマが決まりました。
1年で修士号を取得、というスケジュールのため、年始早々から修士論文に向けてリサーチを始めました。途上国の子供たちへの食育・給食指導が精神面の発達に与える影響について、以前も訪れた西アフリカのセネガルにて研究を行いたいと考えています。渡英前に中津の例会にてお話しさせていただいておりました当初のこの希望を、こちらの教授にも認めていただき、無事にスタートラインに立つことができました。今後は向こうの施設への研究依頼、倫理審査、研究計画の承認など、まだまだ渡航までも多くの過程がありますが、一つ一つ確実に行い、わたしの長期目標でもある「途上国の子供達の栄養改善」に向けて、努力を重ねていきます。
3.今後の予定につきまして
今後は、4月で後期(Term2)の授業が終わり、その後は3ヶ月かけてセネガルでのリサーチ、修論執筆を進めていく予定です。同時に、卒業後の進路も視野に入れて動かなければならず、途上国で経験を積みたいと考えているため、情報集めにも奔走しています。
そんな中、同じグローバル補助金奨学生としてロンドンで大学院に通う友人らは、就職の情報交換や、日々の留学生活の悩みや不安を共有し合うことのできる大切な仲間になっています。
また、今季はその繋がりをきっかけに、ロンドンにある他のロータリークラブにも訪問させていただければと思っております。
試験期間、毎日訪れていた図書館の壁に書かれていたメッセージ。わたしが試験に合格することなんてできるのか、と毎日泣きそうになりながら勉強していましたが、このメッセージは「イギリスの大学院に来ることができた、次もきっと信じれば大丈夫だ」と自分を奮い立たせてくれました。
試験後、気分転換に訪れたヨーロッパ旅行での1枚です。これはフランスのストラスブールという街で、クリスマスの飾り付けがとても綺麗でした。
家の目の前にあるRegents Parkの雪景色です。寒いと言われるロンドンですが、雪が降ったのは1〜2日ほどでした。
今回の報告は以上です。
一つ一つの繋がりを大切に、毎日の経験を財産に、この貴重な日々を過ごしていきたいです。