ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第9回)
2020年07月01日
グローバル補助金奨学生
赤山 紗也果
コロナウイルスの影響
COVID-19の患者数はまだ少しずつ増えていますが、ユージーンではReopening Oregonという政策が続いています。今月から室内での集まりは50人まで、屋外では100人まで、認められています。いまだマスクの着用が欠かせないものの、より日常に戻っているように感じています。とはいえ、キャンパス内でも感染者が出始めたので、いまだ油断はできない状況です。オレゴン大学では、夏学期はいまだ全てオンラインでの実施が予定されていますが、秋学期は現時点では対面授業の再開が予定されています。
学期末に至って
6月初めにStudioのFinal Reviewがあり、その他のクラスの最終課題が中旬に終わり、夏休みに入りました。やはりFinal Reviewはオンラインでの開催でMid Reviewと同じようにZoom上で行われました。今学期はCOVID-19の影響により、全てオンラインで行われるというイレギュラーな状況で、クラスメイトや先生と会うことができず、自分一人の環境で作業をすることになり、個人的には難しい状況が続きました。動画などを見返すなど、上手く使えた部分もあったと思いますが、タイムマネジメントなどの点で、反省点が残ってしまったのも事実です。今回のCOVID-19で今後、オンラインでの活動が増えていくと思うので、今後に生かせる良い経験になったとも思っています。
Final Reviewの時の様子。
Black Lives Matterの問題による影響
黒人のGeorge Floydさんが亡くなった事件で、アメリカ全土でデモ活動などが起きました。私の住んでいる地域の近くでも、デモがありました。今回の件でデモ等に巻き込まれることはなかったものの、近くでデモ隊の声が聞こえることもありました。また夜間には一部が暴徒化してしまい、ユージーンにあるスターバックスが被害を受けたり、外出禁止令が発令されたり、することもありました。また、キャンパス内でレイシストだったとされる人物の名前をとって付けられたDeady Hall という建物の名前の変更が学内で検討されています。さらに、キャンパス内にあった2つのパイオニア像という銅像は一部暴徒化したデモグループにより倒され、現在は台座のみ残っているという状況です。
また学内、学部内でも差別に関しての話をする場もオンラインで多く設けられました。正直、日本にいる頃にはニュースの中の世界で、身近に感じることがなかったですが、今回、そう言った場にも少し参加したことで、人種差別の問題がアメリカでどれほど多いのか、そして学内においてもどれほど関心が高いのかを知ることができました。実際にアメリカでデモの声を聞き、少し怖く感じることもありましたが、デモ活動などのやり方には考慮の余地があるとはいえ、人種差別をなくす為に動こうとしている人がユージーンの街にも沢山いることもわかりました。黒人差別をはじめ、勉強不足なことが多いので、今回のことをきっかけにアメリカ史についても勉強できればと思っています。